「明日の文化」

2020.10.15 Thursday 05:50
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    「私はこれから、霊及び霊界について、あらゆる方法を以て、約二十年間の研究によって得たる成果を発表しようとするのである。
    元来、霊なるものは、空漠として無に等しいものである以上、今直ちに実証的に確認し得られる方法はないのであるから、勿論学問として唯物的に成立させ得る事は困難である。
    しかしながら、さきにも述べたごとく、停止する事を知らない科学の進歩は、学問的に、機械的に何人にも把握出来得るようになるであろう事は信じて疑わないのである。
    吾々が今日、大なる恩恵に浴しつつある現代科学といえども、その初めはその時代の先覚者達が、夢にも等しい空想を描いた事が基礎となり、それがついに現実化し、学問的重要分野と成った事は明かな事実である。
    この意味によってみても、霊の存在が確認され、霊科学が学問としての重要部門を占めるようになる事も時日の問題でしかあるまい。
    たとえていうならば、今日野蛮未開人に対しこの空間には空気なる物質が存在するという事を、いか程説明しても信じないであろう事は今日の文化人に対し、霊及び霊界の存在を説明するとしても信じないであろう事と等しいと思うのである。
    しかしながら、霊の実在を知る事によって事物を観察する時、まことによく透徹し、矛盾や撞着等のおそれのない事である。
    のみならず唯物的科学を批判する場合といえども、その根源の剔出(てきしゅつ)が容易である事である。
    この様な素晴しい力の発現はそれ自体が真理であるからである。
    この意味において、現在進みつつある世界の大転換も、その後における新しく生れるであろう新文化に対しての想像もつくであろう。

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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