「道徳の根源」

2020.10.09 Friday 05:42
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    「昔から論語読みの論語知らずという言葉がある。
    これは勿論、いかに立派な本を読み、説話を聞くといえども、実践躬行(じっせんきゅうこう)しなければ何にもならないという事である。
    しかしながら、読み聞きした時、非常に感激したに係わらず、なぜ実践し得ないかという事を、私は説いてみよう。
    右の原因としては、霊及び霊界の存在を知らないからである。
    それは今日まで、真に知らしめ得べき著書がなかったにもよる為であろう。
    勿論、神仏基等の大宗教を初め、その他の宗教、哲学、道徳等のあらゆる著書において、徹底的に説示されたものはなかったという事が最大原因であろう。
    しかしながらなぜそうであったかといえば、それは全く夜の世界なるが為一切が開明し能(あた)わなかったからである。
    ここに時来って、昼の世界即ち光明遍(あまね)き時代となったその事によって、過去における不透明であった事象の一切が赤裸々に、掌(たなごころ)を指すがごとく闡明(せんめい)せられるようになった事である。
    故に、ここに初めて、道徳の根本が確立すると共に、何人といえども、実践躬行しない訳にはゆかない時となったのである。それらについて順次解説してみよう。」 (「明日の医術 第3編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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