「明日の医術 第二編 結論」

2020.09.11 Friday 05:55
0

    それは猶太(ユダヤ)人の創成した唯物的医学の旧秩序を以てしては、ついに人類の生命は破滅に陥るより外はないからである。
    ちょうど、自由主義国家群が、ついに崩壊せざれば熄(や)まざらんとするそれのように!
    私は、自分の研究の成果を余す所なく説いたつもりである。
    しかしここに断わっておきたい事は、私として西洋医学を誹謗(ひぼう)する意志はいささかももたないつもりであって、ただ是(ぜ)を是とし、非を非とする公正なる見解の下に批判したつもりであるが、あるいは読む人により西洋医学に対し、余りに非難に過ぎると思うかもしれない事を懼(おそ)るるのである。
    又私の説にも幾多の誤謬があるかも知れないが、その点は充分御叱正を給わりたいのである。
    従って、この著書の論旨は一個の学説として読まれん事である。
    勿論有用な点があれば採り、無用と思惟する点を捨てればいいであろう。
    ただ私としては自分の知り得たと思う真実を発表する事…それは国家に稗益するところ大なりと信じたからでそれ以外に他意はないのである。
    そうして私の説が真理であるか非真理であるかは、時が判定してくれると思っている。
    次に、この著書は非売としたのである。
    それはいかなる訳かというと、一般的に頒布(はんぷ)するには、時期未だ尚早と思うからである。
    何となれば、現在の西洋医学によって樹てられたる機構に対し、万一、何らかの影響を与えるとすれば、それは面白くないと思うからでもある。
    従って、私のこの著書を国家社会が要求する時期の必ず来るべき事を信ずるが故に、その時の来るまで待っているつもりである。」 
     

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
    Comment