「本医術の施法」

2020.07.07 Tuesday 05:54
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    又一般に、右側腎臓部の毒結が多いのであるが、左側のそれも重要である。
    ただし、盲腸炎の原因は右側の萎縮腎である。
    そうして、腎臓部の毒結を溶解するにおいて溶解毒素は腎臓内に浸潤し、尿と共に排泄されるのである。
    蛋白とはこの溶解毒素であるから、この際 尿中には、多少の蛋白がある事は勿論である。
    従って、腎臓部の毒素溶解するだけは、体内のあらゆる病患は、平均的自家浄化作用の発生によって、能く治癒するのである。
    又、腎臓部の毒素溶解は、他の局部の毒結溶解が容易となる事は驚くべき程である。
    又、腎臓の完全なる活動は、全身的浄化力が頗(すこぶ)る旺盛となる事である。
    故に私は、人間は腎臓さえ健康になれば、あらゆる疾患は治癒すると共に、心身共に、健全となり、幸福と長寿を得るのであるから、実に不可能とさえ想われたる人類の理想が、ここに現実化したと言ってもいいであろう。
    故に、この腎臓医術の発見こそ、人類史上、空前の大発見であると、私は想うのである。
    次に、ここに注意すべき事は、化膿性腹膜の患者である。
    これは、腎臓部のみ治療する時は多くの場合、平均浄化が発生して腹痛及下痢を起す事があるから、こういう患者に対しては、腎臓部と共に、腹膜部も治療しなければならないのである。」 (「明日の医術 第2編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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