「腎臓医術と若返り法」

2020.07.02 Thursday 06:19
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    「本療法は一言にしていえば腎臓医術といってもいいのである。
    さきに詳説したごとく病気の原因としては然毒、尿毒、薬毒の三種であるが、その三毒が最も作用する局所としては、腎臓に如くものはないのである。まずその順序を説いてみよう。
    人間がこの世に生を享けるや、先天性毒素として最も病原となるのは然毒であるがそれはまず最初、背面腎臓部に集溜するのである。
    勿論、嬰児といえども大抵はそうである。又世間よくある起歩きの後れる幼児は、右のごときが原因であるから、それを治療する事によって容易に治癒するのである。
    そうして人間は成人するに従い、腎臓部に三毒素溜結し、漸次固結が増大するので、その圧迫によって腎臓は萎縮しさきに説いたごとく余剰尿が滲出し、右の固結に追増するのである。
    従って、腎臓は益々圧迫されるから、それだけ余剰尿の増加となり、いよいよ固結が増大する。
    その結果として余剰尿は漸次的に背部脊柱の両側に向って移行集溜し、なお上昇して肩の凝りとなり、頸部の周囲より頭脳は勿論、眼、耳鼻、歯齦、咽喉部等に及ぶのである。
    又 人により胸部の周囲、腕の付根、胃部、肝臓部、腹膜等にも及び、なお下降して脚部にまで及ぶのである。
    この場合勿論神経集注個所程集溜する事はさきに説いた通りである。
    かくのごとく、腎臓障碍が原因となって、あらゆる病原となるのであるから、何よりもまず、背面腎臓部の固結を溶解除去しなくてはならないのである。
    かくする事によってあらゆる疾患は治癒に向うのは当然である。
    ここで、平均浄化作用について知っておく必要がある。
    それは毒素溜結せる一局所を溶解除去するにおいて、他の毒素溜結部は右の浄化状態と同様の状態に平均すべく、自家浄化作用が発生する。
    勿論自家浄化作用であるから、発熱又は痛苦を伴うのである。
    従って根幹的原因である腎臓部が浄化されるにおいて枝葉的に他に分搬せられいる毒素は、平均的自然浄化によって、全身的に疾患が治癒さるる事は必然である。

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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