「小児病・病患と医学の誤謬」

2020.06.26 Friday 06:24
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    麻 疹
    この病気は、他に異常がないのに、数日間発熱が持続して、それから発(おこ)るのが普通である。
    これは生理的浄化作用であるから、放任しておいても大抵は治るのであって一時に発疹する程いいのである。
    この際外出したり、風にあてたりすると、発疹を妨げるから良くないので注意すべきである。
    そうして麻疹(はしか)そのものは危険がないが、斃(たお)れるとすれば余病即ち肺炎によってである。
    その他の余病としては中耳炎、血膜炎等である。
    しかし、これらも放任しておけばほとんど治癒するのである。
    これも、本治療によれば、一回の施術によって全身的に発疹し、二、三日で全治し、余病など決して発らないのである。
    百日咳
    百日咳も多い病気であって、強烈な持続的咳嗽によって、白い泡のごときものを旺(さか)んに嘔吐するのであるが、それが百日咳特有の毒素である。
    この先天的毒素を全部体外へ排泄するのに百日位かかるので百日咳というのである。
    そうして右のごとく、強烈な咳嗽及び嘔吐の場合、その苦悶の状、見るに忍びざる程で母親は痛心するのである。
    又百日咳の特徴は、咳嗽の際息を引く時に、一種の音を発するのである。
    医療においては、咳嗽を止める事に腐心して、毒素の排除を止めて固めようとするが、これは実に誤っているのである。
    万一医療の目的のごとく毒素が固まったとすれば、いずれはそれの浄化作用が起るーそれが肺炎又は喘息となるのである。小児喘息は右の原因が多いのである。
    私の治療の時は、十日間位で、ほとんど全治したので、私は百日咳ではなく、十日咳であるとよく言ったものである。
     

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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