「婦人病・病患と医学の誤謬」

2020.06.21 Sunday 06:37
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    次に、卵巣膿腫又は卵巣水腫も相当多い病気で、これも割合苦痛はないのである。
    そうして重症になると非常に膨大し、臨月以上の大きさになるものさえあるが、苦痛がないから右のごとき腹を抱えて働いている婦人もよくあるのである。
    そうして腹部の膨大は、腹膜炎とよく似ているが、異なる点は、腹膜炎は胸部へかけて、膨満が斜状型になっているが、卵巣膿腫は、胸部は常態にして、腹部のみが際立って膨満しているからよく判るのである。
    そうしてこの病気に対し、手術は割合奏効する事が多いのである。
    又子宮筋腫も、手術の奏効する事も多いのである。
    次に、婦人病に対し、医家は診察の結果、よく喇叭管が(らっぱかん。卵管のこと)腫れてるというが、これは誤診であると思うのである。
    それは医家の診断は、内部からみて腫れてるというが実は外部即ち下腹部に毒素溜結し、それが外方から圧迫するので、内部からはそうみゆるのであろう。
    次に婦人によくある病気に月経痛がある。
    これは月経毎に多少の痛みを感ずるのであるがそれは喇叭管が狭小又は閉塞しているのであって、それを血液が通過しようとするその為の痛みである。
    そうして原因は、前述のごとき、外部からの溜結毒素の圧迫であるから、その毒素を溶解するにおいて全治するのである。
    私が治療の頃、例外なく治癒したのである。
     

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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