「婦人病・病患と医学の誤謬」

2020.06.20 Saturday 06:31
0

    「婦人病にも種々あるが、概略左に説いてみよう。
    最も多いのは、子宮に関する病気である。
    医学では子宮内膜炎又は実質炎、周囲炎等の名称を付しているが、炎のつく限り有熱病であるから、浄化作用が起っているので、放任しておけば必ず治癒するのである。
    しかるに子宮掻爬(そうは)などを行うが、これらは何の効果もない。
    何となれば、元来 子宮内は不断に分泌物又は白帯下(こしけ。おりもののこと)が下りるから、抓爬するや、たちまちに旧(もと)の通りに汚れるからである。
    次に、消渇(しょうかち。婦人の淋病のこと)であるが、これは淋毒性と今一つは、さきに説いた熱尿の為などもあるが淋毒に因る尿道疾患は、淋病の治療法と同じく、尿を頻繁にして、尿道を洗滌するのが一番いいのである。
    熱尿は、さきに説いた通りであるから略すことにする。
    次に、子宮筋腫もすくなくない病気で、その症状も種々あるが、私の経験によれば、誤診が非常に多いのである。
    真の子宮筋腫は、子宮を牽引している筋が腫脹するので、大きさは大、中、小種々あり、多くは硬性で、無痛と軽痛とあり、無痛においては、永い間気の付かない患者すらあるのである。
    又、誤診もあって、鼠蹊腺部(そけいせんぶ)、腎盂(じんう)炎、腹膜の下部等に凝結する毒素又は月経の残存血液の凝結等を子宮筋腫と誤る事が少くないのである。
    これらを治療する結果、毒素の方は白帯下となって排泄せられ、残存月経凝結の方は月経となって排泄せられるので、速かに治癒するのである。
    しかしながら、真の子宮筋腫といえども、本療法によれば、必ず治癒するのである。
     

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
    Comment