「脚気とバセドー氏病・病患と医学の誤謬」

2020.06.17 Wednesday 05:59
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    「この脚気(かっけ)も、日本人特有の病気であって、原因は、医学で唱うるごとく白米食である事は言うまでもない。
    故に療法としては、最も簡単なのは七分搗(づ)きの米食になし、副食物をなるべく多く摂るようにすれば速かに治癒するのである。
    又、他の方法としては米糠(こめぬか)を食後、茶を飲む時に、普通の匙(さじ)に一杯ないし二杯ずつ、服めば、大抵は一週間位で全治するのである。
    その際、米糠は煎る方が香ばしく、飲み易いのである。脚気の麻痺は、私が掌で十分ないし二十分位擦っただけで、大抵は治癒するのであるにみても、最も治り易い病気である。
    次に、バセドー氏病は医学でいう甲状腺部即ち咽喉外部が腫脹するのである。
    軽症は、軽微な咳嗽、その部の不快感等であり、又気のつかない場合もある。
    重症は強烈なる咳嗽、喀痰又は白色の粒状や泡状等の液を排泄し、又眼球の飛出す事もある。
    末期に到ると心臓障碍を起し、脈拍不整、呼吸困難、食欲減退等によって疲労死に到るのである。
    本医術によれば、順調によく全治するのである。又、妊娠の場合、医家は危険を想い、人工流産を行うが、私の経験によれば危険等はなく、順調に出産するのである。
    又普通健康体で気付かない程の軽微な甲状腺部腫脹がよくあるが、これらも咳嗽の原因になる事がある。」 (「明日の医術 第2編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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