「肝臓及び黄疸と結石・病患と医学の誤謬」

2020.06.13 Saturday 06:47
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    「肝臓病について説いてみよう。医療において、肝臓病と名付けるものは、大抵は肝臓は異常はないのである。
    それは肝臓の外部に溜結した毒素が肝臓を圧迫するので、これがその部の痛苦又は黄疸等を起すのである。
    医師の診断において、よく肝臓が腫れているというが、実は、肝臓外部に溜結せる毒素の塊を誤って肝臓が腫れてると思うようである。
    故に、右の毒結を溶解するにおいて容易に全治するのである。
    次に、毒結の為、肝臓が圧迫される場合、その奥にある胆嚢も自然圧迫を受けるから、胆嚢内にある胆汁が溢出する。
    それが黄疸の原因である。故に、右の毒結を溶解するにおいて黄疸も容易に治癒するのである。
    ただし、毒結の位置は重に肝臓の上辺部である。
    次に、胆石病がある。これは人も知るごとく激烈なる痛みで、これは胆嚢部の痛みと、結石が輸尿管を通過とする際の痛みとある。
    近来、この結石を除(と)るという巧妙なる方法が発明されたという事であるが、結石を除るだけでは、完全に治癒はされないのである。
    それは出来た結石を除ると共に、新しく結石が出来ないようにしなければならないが、それは医学では未だ不可能であり、原因も判っていないのである。
    私の研究によれば、結石の出来る原因は、腎臓の尿毒が背面即ち胆嚢の裏面から浸潤するのであって、それが胆汁と化合して結石となるのである。
    故に右側の腎臓部の毒結を溶解するにおいて、結石の発生を見なくなるのである。
    又本治療によれば結石は崩壊され、砂となって尿と共に排泄せらるるのである。
    又、腎臓及び膀胱結石は、胆嚢結石が流下停滞し、尿素によって増大されるのである。」 (「明日の医術 第2編」より)

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