「脳疾患・病患と医学の誤謬」

2020.06.03 Wednesday 06:03
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    次に脳膜炎について説いてみよう。
    これは前頭部の浄化作用であって、前頭骨膜部に溜結せる濃毒素に対し、激烈なる浄化作用が起るのである。
    症状としては、堪え難い激しい頭痛があり、又患者は眼を開け得ないが、それは、眼を開けると非常に眩(まぶ)しいからである。
    故に、前頭部が火のごとき高熱と、眼を開け得ない症状は脳膜炎と断定して差しつかえないのである。
    特に幼児に多い病気であるが、幼児は痛みを愬(うった)うる事を知らないから、高熱と瞑目とによって、脳膜炎である事を判断すべきである。
    この場合医療は氷冷法を何よりとして行うのであるが、これが最も悪いのである。
    これがために治癒しても痴呆症のごとき不具者となるのである。
    その理由はいかなる訳かというと、本来、順調の経過をとるとすれば、溜結毒素が、浄化作用によって液体化し、下方へ流動し、目脂(めやに)及び鼻汁となって排泄され完全に治癒するのである。
    しかるに、氷冷をすると、溶液化した毒素は、外部への流動を転じ、内部へ向って浸透し、前脳の組織にまで入って凝結するのである。
    これは、さきに説いたごとく、中耳炎を氷冷し、頭脳へ方向転換させるのと同一の理である。
    すべて溶解毒素の運動は氷冷のごとき強力なる浄化作用抑止はその流動を阻止して、別方面に転換させるのである。
    そうして右のごとく、前脳組織機能における毒素溜結は機能本来の活動に支障をおこさせるから、予後 障害者同様となるのである。
    故に、脳膜炎は治癒しても障害者になるから恐ろしいというのは、実は誤れる療法のためである。
    私は、脳膜炎を何人も治癒さしたが、治癒後反って発病以前よりも頭脳明晰となって、児童等は教師が不思議と思うほど、成績優良になるのである。

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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