「病患と医学の誤謬」

2020.05.21 Thursday 07:55
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    それらは、いかなる訳であるか。左に詳説してみよう。
    そもそも、盲腸炎の原因は何であるかというとそれにはまず、盲腸なる機能の役目から説かねばならない。
    身体不断の浄化作用によって下半身の毒素溜結個所として、盲腸部は上半身の扁桃腺と同じ様な意味である。
    即ち、第一浄化作用によって盲腸部へ毒素が溜結するのである。
    その際同部を指頭にて圧診すれば、大小の痛みを感ずるのである。
    そうして重痛は毒素溜結が強度に達し、盲腸炎即ち第二浄化作用の近づいた徴候であって、軽痛は、毒素の溜結が軽度又は少量なる為である。
    又その際盲腸部以外の腹部を圧診する時、痛苦があれば腹膜にも毒素溜結があって、急性腹膜炎合併症の前兆である。
    しかしながらここで面白いのは、全身的に衰弱している時は第二浄化作用は起り得ないもので、第二浄化作用が起り得るのは活力旺盛であるからである。
    故に過激な運動を行った後など起り易い事と、青壮年時に起り易いという事はそういう意味である。
    又第二浄化作用が起るまでに毒素が溜結するには、大抵数年ないし十数年の長時日を要するものであるから、幼児又は小児にはほとんどないにみても明かである。
    右のごとき理によるのであるから、盲腸炎発生の際は放任しておけば容易に治癒するのである。
    即ち高熱によって溜結毒素が液体化し両三日経て下痢となって排泄せられ治癒するのである。
    右の毒素溶解を医学では化膿といって恐れるのであるが、実は化膿するから治癒するのである。
    即ち化膿した時は下痢の一歩手前であるから半ば治癒したと見なしてよいのである。
    故に、盲腸炎発生時の養生法としては、一日断食、二日目三日目は流動物、四日目五日目は粥、六日目から普通食で差しつかえないまでに治癒するのである。
    そうして自然療法による時には、激痛は半日ないし一日位軽痛二日間位で、四日目からは室内歩行が出来る位になるから、何ら恐るべき病気ではないのである。
    そうして、盲腸炎の根本原因としては、右側腎臓部に硬度の毒素溜結があり、その為の萎縮腎による余剰尿が盲腸部に溜結したのであるから、右の毒結を解消するにおいて決して再発はないのである。
    又、腹膜炎併発は盲腸に直接関係はないのであって、これは、腹膜部の毒素溜結が同時に浄化作用を起す為である。
    その際医療は手術をすすめる事もあるが、これは予後不良である。故に医師によっては手術を避け、他の療法によって浄化作用を停止し、還元させようとするのであるが、それには非常に長時日を要するので、その結果は漸次腹部の毒素は固結し、板のごとくなり、その圧迫によって胃腸障碍を起し食欲不振となり、衰弱はなはだしく多くは斃(たお)れるのである。
    これは、自然療法によるも、三日間位は激痛を堪え忍ばなければならないし、その間絶食のやむなきに至るのである。
    しかし、医療によって生命の危険に曝(さら)すよりも、必ず治癒するのであるから、三日や五日位の忍苦は何でもないであろう。
    そうしてその結果、猛烈なる下痢を起し、完全に治癒するので、普通二、三週間位で治癒し、勿論再発の憂は絶無である。
     

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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