「幸福への道」

2020.04.23 Thursday 06:04
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    「およそいかなる人間といえども幸福を希わぬ者は一人もあるまい。
    全く幸福こそ、人間の欲求としての最大のものであり、最後の目標でもあろう。
    そうして幸福の最大条件としては、何といっても病気の無い人間、病人の無い家庭これ以外にないであろう事は余りに明白である。
    しかしながら、今日までの世界において、全く無病たり得る事は不可能であるばかりでなく、現在健康であっても、いついかなる場合に、何らかの病気が発生するかも知れないという不安は何人といえども抱いているのである。
    しかも、たまたま病気に罹るとして、それが容易に治癒すべきものであるか、あるいは容易に、治癒し難いものであるかという事も全然予測がつかないのであるから、実に不安この上もないのである。
    かような理由によって、順調な境遇にある人も成功者になった人としても病気に対する不安がある為、真の幸福に浸り得られないというのが事実である。
    そうして、あらゆる不幸の根源は病気である事はさきに再三説いた通りである。
    貯蓄の目的の大方は、罹病した時の用意であり、健康保険も生命保険もそれが為である。
    孤児院も養老院も共済会も方面事業や、あらゆる社会事業も、それが為であろう。
    従って、国家がいかなる理想的政治を行うも人間の病患を解決なし得ない限り、国民の真の幸福はあり得ないのである。
    まことに健康こそ幸福の根本であり、否幸福の全部であるといってもよいであろう。
    しかるに今日まで、根本的に病患の解決をなし得る医術も方法も、全然無かった事である。
    私は、大言壮語するのではない。
    私の創成した日本医術と健康法によれば、人間をして病患の不安から全く解放なし得る事は、既に述べた通りである。
    故に私は、私の医術を知る人にして初めて幸福人となり得るという事を断言するのである。
    何千年以来、人類が要望してやまなかった所の幸福への道は、既に拓かれたのである。」 (「明日の医術 第1編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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