「熱帯病に就て」

2020.04.18 Saturday 06:03
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    「今日、大東亜共栄圏確立について、衛生的見地からみる時、熱帯病克服が、最重要問題である事はいうまでもない。
    しからば、マラリヤを初め、デング熱、カラザール、その他何々等の熱帯病は、いかなる原因によって発生するのであるか。
    それらを本医術の見地から解釈してみよう。
    そもそも、人間の健康なるものは、その風土気候に順応すべく造られてある。
    従って日本人が熱帯地に行った場合、その風土に順応すべく、身体自身が変化を起すのである。
    特に従来生活しつつあった内地の気温より温度が強烈である場合、それに対応なし得る健康を必要とする。
    それが為どうしても浄化作用が、発生するのであって、その浄化作用が熱帯病なのである。
    故に放任しておけば短時日に必ず治癒し免疫となるのである。
    しかるに薬剤を使用し、浄化作用停止を行う時は、一旦治癒してもいつ再発するやも知れない事になるのである。
    以上の意味によって、他の幾多の風土病の原因も、大方は右と同様であると思えば間違いはあるまい。」 (「明日の医術 第1編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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