「乳幼児の死亡率問題」

2020.03.21 Saturday 06:42
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    しからばその真の原因は何であるか左に説いてみる。
    この原因についてもその根本は種痘である事はいうまでもないのである。
    即ち種痘によって母体の体位が漸次低下したからで、弱体母性から生れる嬰児が同様弱体である事は万物通有の原則である。
    そうしてなお詳しくいえば、陰化然毒によって低下した体位に薬毒という拍車が加わりいよいよ体位が低下する。
    故に、その母性から生れた嬰児であるから、生れるや間もなくそれら各毒素の浄化作用が発生するのである。
    その浄化作用が即ち腸炎、下痢、消化不良となって現われるのであり、又感冒、肺炎、気管支炎、喘息等も、麻疹、百日咳、湿疹等々も勿論それである
    (小児麻痺は霊的原因であるからその項目で説明する)。
    右のごとき各種の疾患は浄化作用である以上、放置しておけば大抵は全治するのであるが医療によって浄化作用の抑止をされるからその毒素停滞によって衰弱に陥らしむるのである。
    しかもそれに薬毒を追加するから益々衰弱を増し死を速からしむるのは当然な訳である。
    しかしながらそれが成年者である場合体力が充分あるから浄化作用抑止や薬毒の為の衰弱に対してそれを堪え得るので容易に死には到らないのである。
    特に近来母乳の欠乏者が増加したのと西洋流の人工乳で育てる誤った母性もある事が重要な原因の一つになっている。
    特にそれは都会の婦人に多いということである。
    そうして母乳欠乏者を検査するにその原因は大体胃弱である。
    それは三毒が胃部に固結しており、それが胃を圧迫して胃が縮少しているからである。
    その為食餌の量が少くその母体を養うだけが精々で母乳の作られるほどの量が入らないのである。
    右のごとき患者に対し胃部の固結を溶解除去するにおいて食餌の量が増し、それと共に漸次母乳の量も増す事になるのである。
    又乳頭部の周囲に毒素の固結がある場合それが乳腺を圧迫して出乳の量を少くする事があるがこれは簡単に治癒するのである。
    又日本の幼児死亡率が独英米よりはなはだしいというのは理由がある。
    それは祖先以来白色民族が人工乳で生育されつつあるに対し我邦(くに)は祖先以来母乳であるから、彼は発育機能がそれに慣れてしまっているに係わらず母乳に慣れた吾は人工乳が適しないという事で、それは当然あり得べきであろう。
    造物主はこの地上に人類を造り給い永遠に繁殖すべくされたのであるから人間が子を産むという事は神の摂理である以上、生れた幼児が順調に生育するだけの母乳は自然に与えられなければならないはずである。
    しかるに乳量が不足であるという事はそれは何らか神の摂理に反すべき理由が存在しなくてはならない訳である。
    故にその反摂理の点を発見し反省するより外根本的解決の法はないのである。
    しからばその反摂理とは何ぞや、それが最初に述べたところの現代医学の誤謬そのものである。」 (「明日の医術 第1編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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