「結核は絶対に感染しない」

2020.03.12 Thursday 06:27
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    しかしながらこの原理については後に霊と物質について詳しく説くつもりであるからここでは簡単に説明しておく事とする。
    そもそも森羅万象の構成は、火素、水素、土素であって、空気は水素を主とし、霊気は火素を主としている。
    しかしながら今日までの科学では霊気即ち火素は未発見である。
    そうして空気は緯(よこ)に流動し、霊気(火気)は経(たて)に上下昇降しているのである。
    そうして、有機体である微生物が自然発生する場合火素即ち熱を要するのである。
    しかしこの熱はガラス又は金属のごとき硬物質にてある程度遮断さるるのである。
    故にパスツールが実験の際口の曲れるガラス瓶が火素の熱を遮断したからである。
    右のごとく空気即ち水素が緯に流動し、霊気即ち火素が経に昇降なしいるという事実を最も簡単に知る方法がある。
    それは人間が横臥する時は寒く、起座する時は温暖になるという事によってみても明かであろう。
    又十九世紀の医聖といわれるフィルヒョウ博士が細胞病理学を唱えるに及んで近代医学は新時代をかくしたといわれる。
    それによれば人体は皮膚、粘膜、筋肉、骨格、毛髪等すべて無数の細胞から成立っていて、その細胞の一つ一つが生命と生活とを有し各々の細胞の生命と生活とが集って一個の人体を構成しているので、病気というのはつまりそれら細胞が変性しその生活が衰えた状態を指すというのが細胞病理学の大体である。
    例えば肺結核においては、結核菌が肺の組織中に侵入し繁殖し毒素を出す為にその部分の細胞が変性あるいは破壊され、破壊された細胞は血液中に吸収されて全身の機能に障碍を及ぼし、発熱、盗汗その他の症状を起すというのである。
    即ち結核患者の熱は結核菌が肺臓内に侵蝕して病竃(びょうそう)部を作り、この病竃部と菌自身から出す毒素の為に発熱中枢が刺戟されて発熱するというのである。
    右のごとき病理説は根本的に誤謬である。
    言うまでもなく細胞の生活が衰えてそれが病源であるとすれば、新陳代謝の最も旺盛である少年期から青年期に病気は発生しないで老年期になる程発病しなければならないはずではないか。
    この様な余りにも事実と相反する理論が信じられてきたというのはむしろ不思議と思うのである。
    又肺結核における発熱が結核菌の作用としているが、仮にそれを肯定するとして菌自身から出す毒素の為に発熱中枢が刺戟さるるというが、一体発熱中枢とはいかなる器能であるか医学においては脳にあるとしているが、恐らく全世界のいかなる医学者といえども実証は出来得まい。
    何となれば、発熱中枢などという機能は脳は固より人体いずれの部分にも全然無いからである。
    以上のごとき幼稚極まる病理によっていかに研究するといえども解決の出来得ない事は当然である。
    そうして私は大別して肺結核を解決する方法として二つの点を挙げてみよう。
    一、ただ肺結核のみを減少すべき方法としては国民全体の体位を低下させる事である。
    即ち青年をして老人のごとき体質とする事で即ち近代の白人がそれである。
    二、結核の特徴である熱を発生しない人間…即ち有毒者でない人間…即ち真の意味における完全健康者を作る事。
    右のいずれを撰ぶべきや、勿論後者の人間を作るという事…それが真の解決であり私の創成した医術によってのみ可能である。
    しかるに現在行いつつある西洋医学的方法は前者の方法である事を知らねばならないのである。」 (「明日の医術 第1編」より)

    category:戦前の医学論文 | by:mistoshicomments(0) | -
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