地獄界の続き.2

2019.10.07 Monday 08:33
0

     蜂室地獄は無数の蜂に刺される苦しみで、その例として左の如き話がある。以前私の弟子であった髪結の婦人があったが、その友達が或時霊憑りになったので、或宗教家の先生を頼んで霊査をして貰った処、こういう事が判った。その友達のお得意である或芸者が死んで蜂室地獄に落ちて苦しんでおり、救ってもらいたい為憑ったというのである。その霊媒にされた婦人は、その頃某教の信者であったからで、それに縋ったのである。霊の話によれば人間一人入れる位の小屋に入れられ、その中に何百という蜂群が、全身所嫌わず襲撃するのだそうで、その苦痛に堪えられないから助けてくれというのである。この罪は芸者として多くの男子を悩まし、大勢の妻君が霊界に入ってから嫉妬の為蜂となって復讐したのである。
     次に地獄界は伝説にある如く、獄卒として赤鬼青鬼が居り、トゲトゲの附いた鉄の棒を持って、規則に違反したり反抗したりする霊を殴るのであるが、これは肉体の時打たれるより痛いそうである。何となれば肉体は皮膚や肉によって神経が包まれておるからで、霊ばかりとなると直接神経に当たるから実に堪らないそうである。そうして地獄の幾多の霊がよく言う事に、何程苦痛であっても自殺する事が出来ないので困るそうである。成程自分達は既に死んでいる以上、この上死にようがないからである。この点霊界は厄介な訳である。又地獄界を亡者が往来する場合火の車に乗るのだそうである。地獄界の霊は自身の苦行又は子孫の供養によって漸次向上するのであるから、子孫たるもの供養を怠ってはならないのである。私がある霊を救い鎮祭してやると、間もなく私に憑って来た。その霊曰く「今日御礼と御願いに参りました。お陰で極楽へ救われ嬉しくてなりません。私の嬉しい気持ちはよくお判りでしょう」という。成程その霊が憑依するや、私は何とも言えない嬉しさが込み上げて来る感じである。次いで霊の御願いというのは「どうか再び人間に生まれて来ないように神様に御願いして頂きたい」と言うので私は不思議な事を言うものかと思い、その理由を質ねると「極楽は生活の心配がなく実に歓喜の世界であるに反し、娑婆は稼いでも稼いでも思うように食う事さえ出来ずコリコリした」と言うのである。これによって見ると、霊界往きも満更悪いものではないらしく、死ぬのも楽しみという事になるが、それには生きている内に善根を積み天国往きの資格を作っておかなければならないという訳である。
     次に人霊以外の他の霊の状態を概略書いてみよう。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
    Comment