地獄界の続き.1

2019.10.06 Sunday 08:53
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     次に他の地獄界は総括的に書く事にする。
     修羅道は、俗に修羅を燃やすという苦悩で、例えば闘争に負け、復讐しようとして焦慮したり、自己の欲望が満足を得られない為に煩悶したりする心中の苦しみが、生前からあったまま持続し、修羅道界に陥るのである。これ等は現界でも霊界でも信仰によって割合早く救われるものである。
     色慾道は読んで字の如く色慾の餓鬼となったもので、男子にあっては多くの婦人を玩弄物視し、貞操を蹂躙する事を何とも思わず、多数の婦人を不幸に陥れた罪によって陥るのである。この為地獄に於ては生前騙され、酷い目にあった女性群が責めたてる。その苦痛は恐ろしく、如何なる者と雖も悔悟せざるを得ないのである。そうしてこの苦痛たるや、生前罪を作った丈の女の数と、その罪の量とを償うのであるから容易ではないのである。これによってみても世の男子たるもの、自己の享楽の為女性を不幸に陥らしむる如き行為は大いに慎しまなければならないのである。右に述べた如き罪は男子に多い事は勿論であるが、稀には女性にもあるので、自己の享楽又は慾望の為貞操を売ったり、姦通をしたり、男性を悩ましたりする事を平気で行う女性があるが、これ等も勿論色慾道に落ち苦しむのである。
     焦熱地獄は放火をしたり、不注意の為大火災を起し、多くの人命財産を犠牲に供する等の罪によって落ちる地獄である。
     蛇地獄は無数の蛇が集って来るので、その苦痛たるや名状すべからざるものがある。この罪は自己の利慾の為、多くの人間に被害を与える。例えば大会社の社長、銀行の頭取等が自己利慾の為不正を行い、多数者に損害を与えたり、政治家が悪政によって人民を塗炭の苦しみに陥したりする怨みや、戦争を起した帳本人に対する犠牲者の怨み等々が蛇となり復讐するのである。
     蟻地獄は殺生の罪であって、例えば虫、鳥、小獣等を理由なきに殺生する。それが蟻となって苦しめるのである。それに就いてこういう話がある。その目撃者から聞いた事であるが、或時木の上に蛇が巻きついていた。見ていると数羽の雀が来て、その蛇を突っつき始めた。ついに蛇は木から落下して死んでしまった。そのままにしておいた処数日を経て、蛇の全身が無数の蟻になったのである。その蟻が群をなして幹を這い上がり、その巣の中の未だ飛べない何羽かの雀の子を襲撃した。勿論雀の子は全部死んだのであるが、実に蛇の執念の恐ろしさを知ったと語った事がある。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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