天国と地獄.3

2019.10.05 Saturday 09:46
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     畜生道は勿論人霊が畜生になるので、それは如何なる訳かというと生前その想念や行為が人間放れがし、畜生と同様の行為をするからである。例えば人を騙す職業即ち醜業婦の如きは狐となり、妾の如き怠惰にして美衣美食に耽り、男子に媚、安易の生活を送るから猫となり、人の秘密を嗅ぎ出し悪事の材料にする強請の如きものや、戦争に関するスパイ行為等、自己の利欲の為他人の秘密を嗅ぎ出す人間は犬になるのである。併し探偵の如き世の為に悪を防止する職業の者は別である。そうして世の中には吝嗇一点張りで金を溜める事のみ専念する人があるが、これは鼠になるのである。活動を厭い常にブラブラ遊んでいる生活苦のない人などは牛や豚になるので、昔から子供が食後直ちに寝ると牛になると親がたしなめるが、これは一理ある。又気性が荒く乱暴者で人に恐れられるヤクザ、破落戸(ごろつき)等の輩は虎や狼になる。唯温和しいだけで役に立たない者は兎となり、執着の強いものは蛇となり、自己の為のみに汗して働く者は馬となり、青年であって活気がなく老人の如く碌な活動もしない者は羊となり、奸智に長けた狡猾な奴は猿となり、情事を好み女でさえあれば矢鱈に手を附けたがる奴は鶏となり、向う見ずの猪突主義で反省のない者は猪となり、又横着で惚けたがり人を食ったような奴は狸や狐となるのである。
     併し以上の如く一旦畜生道に落ちても、修業の結果再生するのである。人間が畜生道に落ち再び人間に生まれ又畜生道に落ちるという様に繰返しつつある事を仏教では輪廻転生というがそれに就いて心得なければならない事がある。例えば牛馬などが人間から見ると非常な虐待を受けつつ働いているが、この苦行によって罪穢が払拭され、再生の喜びを得るのである。今一つ面白い事は牛馬は虐待される事に一種の快感を催すので、特に鞭で打たれたがるのである。右の如く人間と同様の眼で畜生を見るという事は実は的外れの事が多いのである。その他盗賊の防止をする番犬、鼠をとる猫、肉や乳や卵を提供する牛や羊豚、鶏等も人間に対し重要な役目を果たすのであるから、それによって罪穢は消滅するのである。
     又面白い事には男女間の恋愛であるが、これは鳥獣の霊に大関係のある事で、普通純真な恋愛は鳥類が頗る多く、鶯や目白等の小鳥の類から烏、鷺、家鴨、孔雀等に至る迄凡ゆる種類を網羅している。恋愛の場合、この鳥同志が恋愛に陥るのであるから、人間は鳥同士の恋愛の機関として利用されるに過ぎない訳であるから、この場合人間様も少々器量が下がる訳である。又狐霊同志の恋愛も頗る多いが、これは多くは邪恋である。狸もあるがこれは恋愛より肉慾が主であって、世にいう色魔などはこの類である。又龍神の再生である龍女は精神的恋愛は好むが肉の方は淡白で、寧ろ嫌忌する位で、不感症の多くはそれである。したがって結婚を嫌い結婚の話に耳を傾けなかったり縁談が纏ろうとすると一方が病気になったり、又は死に到ることさえあるが、これ等は龍女の再生又は龍神の憑依せる為である。よく世間何々女史といい、独身を通しつつ社会的名声を博する女傑型は龍女が多く、稀には天狗の霊もある。
     以上の如く霊界の構成や霊界生活、各種の霊に就いて大体述べたつもりであるが、以下私の経験談を書いてみよう。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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