天国と地獄.1

2019.10.03 Thursday 09:07
0

     天国は曩に述べた如く上位の三段階になっており、第一天国、第二天国、第三天国がそれである。第一天国は最高の神々が在しまし、世界経綸の為絶えず経綸され給うのである。第二天国は第一天国に於ける神々の補佐として、それぞれの役目を分担され給い、第三天国に至っては多数の神々が与えられたる任務を遂行すべく活動を続けつつあるが、勿論全世界凡ゆる方面に亘っての活動であるからその行動は千差万別である。第三天国の神々は中有界から向上し神格を得たのであるから人間に最も近似しており、エンジェル(天使)ともいわるるのである。
     右は神界構成の概略であって、神界は今日まで約三千年間、仏教の存在する期間は甚だ微々たる存在であった。何となれば神々は殆んど仏と化現され、そうでないのは殆んど龍神となって時を待っておられたのである。又神々は仏界を背景として救いの業に勤しみ給うたので、その期間が夜の時代であって、昼の時代に転換すると同時に神界は復活するという訳である。
     次に、極楽浄土は仏語であって仏界の中に形成されておるが極楽に於ける最高は神界に於ける第二天国に相応し、仏説による兜率天(とそつてん)がそれである。そこに紫微宮があり、七堂伽藍があり、多宝塔が聳え立ち、百花爛漫として咲き乱れ、馥郁たる香気漂い、迦陵頻伽は空に舞い、その中に大きな池があって二六時中蓮の葉が浮かんでおり、緑毛の亀は遊嬉し、その大きさは人間が二人乗れる位で、それに乗った霊の意欲のまま、自動的に何処へでも行けるのであって、何ともいえぬたのしさだという事である。又大伽藍があって、その中に多数の仏教信者が居り勿論皆剃髪で常に詩歌、管絃、舞踊、絵画、彫刻、書道、碁、将棋等現界に於けると同様の娯楽に耽っており、時折説教があってこれが何よりのたのしみという事である。その説教者は各宗の開祖、例えば、法然、親鸞、蓮如、伝教、空海、道元、達磨、日蓮等である。そうして右高僧等は時々紫微宮に上り、釈尊に面会され深遠なる教法を受け種々の指示を与えらるるのである。紫微宮のある所は光明眩く、極楽浄土に救われた霊と雖も仰ぎ見るに堪えないそうである。
     極楽の下に浄土があって、そこは阿弥陀如来が主宰されているが、常に釈迦如来と親しく交流し、仏界の経綸に就いて語り合うのである。又観世音菩薩は紫微宮に大光明如来となって主座を占められ、地上天国建設の為、釈迦、阿弥陀の両如来補佐の下に、現在非常な活動をされ給いつつあるのである。併し乍ら救世の必要上最近まで菩薩に降り、阿弥陀如来に主座を譲り給うたのである。
     そうして近き将来、仏界の消滅と共に新しく形成さるる神界準備の為、各如来、菩薩、諸天、尊者、大師、上人、龍神、白狐、天狗等々漸次神格に上らせ給いつつ活動を続け、頗る多忙を極められつつあるのが現状である。
     次は地獄界であるが、これは天国とは凡そ反対で光と熱がなく、下位に行く程暗黒無明の度を増すのである。地獄は昔から言われる如く種々雑多な苦悩の世界で、私はその概略を解説してみよう。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
    Comment