祖霊と死後の準備.2

2019.09.28 Saturday 09:04
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     世間よく仏壇を設置するのは長男だけで、次男以下は必要はないとしてあるが、これは大きな誤りである。何となれば両親が生きているとして、長男だけが好遇し、次男以下は冷遇又は寄り附けさせないとしたら、大いなる親不孝となるではないか。そういう場合霊界におられる両親は気づかせようとして種々の方法をとるのである。そのために病人が出来るという事もあるから注意すべきである。
     今一つ注意すべきは改宗の場合である。それは神道の何々教に祀り変えたり、宗教によっては仏壇を撤去する事があるが、これらも大いなる誤りである。改宗する場合と雖も、祖霊は直ちに新しき宗教に簡単に入信するものではない。丁度生きた人間の場合家族の一員が改宗しても他の家族悉くが直ちに共鳴するものではないと同様である。この為祖霊の中では立腹さるるものもある。叱責の為種々の御気附けをされる事もある。それが病気災難等となるから、この一文を読む人によっては思い当たる節がある筈である。
     ここで霊界に於ける団体の事をかいてみよう。霊界も現界と等しく各宗、各派、大、中、小の団体に分かれている。仏教五十数派、教派神道十三派及び神社神道、キリスト教数派等々、それぞれ現界と等しく集団生活があって、死後霊は所属すべき団体に入るが、それは生前信者であった団体に帰属するのである。然るに生前何等信仰のなかった者は所属すべき団体がないから、無宿者となって大いに困却する訳であるから、生前信頼すべき集団に所属し、死後の準備をなしおくべきである。
     これに就いてこういう話がある。以前某所で交霊研究会があった際、某霊媒に○○○○氏の霊が憑った。そこで真偽を確かめる為○○夫人を招き鑑定させた処、慥かに亡夫に違いないとの証言であった。その際種々の問答を試みた処、○○氏の霊は殆んど痴呆症の如く小児程度の知能で、立会った者はその意外に驚いたのである。それは如何なる訳かというと、生前に於て死後を否定し信仰がなかったからで、生前トルストイの人道主義に私淑し、人間としては尊敬すべき人であったに拘らず、右の如きは全く霊界の存在を信じなかったからである。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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