霊界の構成.4

2019.09.24 Tuesday 08:48
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     次に地獄界であるが、三段階の最下段は、神道にては根底の国と言い、仏教にては極寒地獄といい、西洋にては煉獄といい全くの無明暗黒界で真の凍結境である。そこへ落ちた霊は何十年何百年もの間全然何も見えず、凍結のまま一寸の身動きさえ出来得ないのであるから、寔に悲惨とも何とも形容がし難いのである。私はそこから救われた霊から聞いた時慄然としたのである。彼のダンテの神曲にある凍結地獄の状態は真実であろう。
     中段地獄は昔から一般に言われている修羅道、畜生道、色慾道、餓鬼道、針の山、血の池地獄、蛇地獄、蜂室地獄、蟻地獄等種々あり、それら取締りの赤鬼、青鬼も地獄図絵に見る如くであって、この鬼は現界に於て警官獄卒等のうち残忍性に富んだものがなるのである。地獄の刑罰としては彼の棘のついた鉄の棒で殴るのであるが、霊の話しによれば人間の時よりも数倍痛いそうである。それは肉体なる掩護物がなく直接神経に触れるからであろう。
     地獄苦に就いて種々の例を挙げてみよう。 先ず針の山は読んで字の如く、無数の針の上を歩くのであるから、その痛さは非常なものであろう。血の池地獄は妊娠や出産が原因で死んだ霊が必ず一度は行く所であって、これは多くの霊から聞いた話であるが、文字通り一面の血の池で首まで浸っており、血腥(なまぐさ)い事甚だしく、その池には夥しい蛆虫様のものが居てそれが始終顔へ這い上がってくるので、その無気味さは堪らないそうで、始終虫を手で払い落としており、その様な苦痛が普通三十年位続くのである。蜂室地獄はこれも霊から聞いた話であるが、或芸者の死霊が某美容院の弟子に憑依し語った処によると、人間一人位入る箱の中に入れられ、無数の蜂が身体中所嫌わず刺すので名状すべからざる苦痛であるとの事であった。焦熱地獄は焼死したり、三原山の如き噴火口へ飛び込んだりした霊である。それに就いてこういう例があった。ある中年の男子、一種の火癲癇で、彼曰く就寝していると夜中に目が覚める。見ると数間先に炎々と火が燃え乍ら、段々近寄ると見るや発作状態となり、その瞬間身体が火の如く熱くなると共に無我に陥るのである。これは大震災の翌年から発病したとの事であるから勿論震災で焼死した霊であろう。この意味によって今回の空襲による多数の焼死者の霊は無論焦熱地獄に苦しんでいる訳であるから、遺族は供養を怠ってはならないのである。
     色慾道は無論不純なる男女関係の結果落ち行く地獄であって、その程度によってそれぞれの差異がある。例えば情死の如きは男女の霊と霊とが結合して離れない。それは来世までも離れまいという想念に因るからであり、抱合心中の如きは密着した儘で離れないから、不便と恥ずかしさの為大いに後悔するのである。偶々新聞の記事などに現れているー生まれた二子の身体の一部が密着して離れないというのは情死者の再生である。又世間で言う逆様事、即ち親子兄弟、弟子と師匠などの不義の霊は上下反対に密着するので、一方が真直ぐであれば一方は逆様という訳で、不便と苦痛と羞恥によって大いに後悔するのである。これによってみても世間よく愛人同士が情死の場合、死んで天国で楽しく暮らそうなどという事は思い違いも甚だしい訳で、実に霊界は至公至平である事が分るであろう。
     こういう事も知っておかねばならない。それは現世に於て富者であり乍ら、非常に吝嗇な人がある。
    こういう人は現体は金持ちであっても霊体は貧者であるから、死後霊界に行くや貧困者となり、窮乏な境遇に陥るので大いに後悔するのである。それに引替え、現世に於て中流以下の生活者であり乍ら常に足るを知って満足し、日々感謝の生活を送り、余裕があれば社会や他人の為善徳を施すような人は霊界に行くや富者となって幸福な境遇を送るのである。又富豪などが没落する原因としてこういう事がある。それは出すべき金を出さず、払うべきものを払わないという人がある。斯くして溜めた金は盗みと同様の理になるから霊的には盗金を溜めている訳で、これに逆利子が溜る結果、実際の財産は僅少な訳になる。それが為霊主体従の法則によって何時しか没落する。大抵な富豪の二代目が不良か低能で財産を蕩尽するという例がよくあるが、右の理を知ればよく分るのである。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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