霊線に就いて.1

2019.09.18 Wednesday 09:13
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     霊線、という言葉は今日まで余り使われないようである。というのは霊線というものの重要性を未だ知らなかった為で、空気より稀薄な目に見えざるものであったからである。処が人事百般、この霊線による影響こそは軽視すべからざるものがあり、人間にあっては幸不幸の原因ともなり、大にしては歴史にまで及ぶものである。故に人間はこの霊線の意義を知らなくてはならないのである。
     抑々霊線なるものの説明に当たって、前以て断っておきたい事は、これは科学であり、宗教であり、将来の学問でもある。相対性原理も、宇宙線も、社会や個人に関する凡ゆる問題も、霊線に関係のないものはないのである。先ず人間と霊線の関係から述べてみよう。
     ここに一個の人間がある。先ず読者自身と思ってもいい。その自分は、自分に繋がっている霊線なるものが何本か、何百本か、何万本か、測り知れない程あるものである。霊線には太い細いがあり、長い短いがあり、正もあり邪もあって、それが絶えず或程度の影響、変化を人間に与えている。故に人間は霊線によって生存を保っているといっても過言ではない。その中で夫婦が繋がっている霊線が最も太く、親子はそれに次ぎ、兄弟、伯父、甥、従兄弟、友人知己等順々に細くなっている。昔から縁の糸とか、縁が結ばれるとかいうのは、この事を言ったものであろう。そうして霊線は常に太くなったり細くなったり変化しており、夫婦仲睦じい時は太く光があり、争う時は或程度細くもなり、光をも失うのである。親子兄弟その他も同様であるが、これ以外霊線が新しく作られる事がある。それは新しく出来た知人、友人、特に恋愛等の場合であって、恋愛が高潮に達するや無制限に太くなり、両方の霊線が激しく交流する。それが一種微妙な快感を与え合うと共に、一種の悲哀感、寂寥感をも反映し合うのである。終には霊線は極度に強力化し、到底別離し能わざるに到るのは右の理に由るので、こういう場合第三者が如何に説得しても何等効果がないばかりか、反って熱度を増すようになるのは誰も知る通りである。相愛は丁度電気の陰陽が接触して電力を起こすようなもので、その場合電線の役目をするのが霊線である。私は以前同性愛に陥った女学生が、情死をしようとした一歩手前で助けた事がある。それは一方の陽電の方を霊的に消滅さしたのである。凡そ一週間位で成功し、陽電女性は愛着の情熱が冷却し平常の如くなったと共に、相手の女性も平常に復したという経験がある。併し乍ら他人の霊線は打切る事が出来るが、血族は打切る事が出来ない。次に親子の霊線には注意すべき事がある。それは絶えず親は子を思い、子は親を思うので、双方反映し合っているから、子供の性質は霊線を通じて親の性質を受け入れる事になるので、親が子を良くせんとする場合、先ず親自身の心を良くしなければならない。世間よく親が道に外れた事をし乍ら子に意見をしても、余り効果がないのはその為である。併しこういう例もよくある。それはあんな立派な親でありながら、息子はどうしてあんなに不良であるのかといって不思議がるが、この親は功利的善人で、外面は善く見えるが魂は曇っている為で、それが子に反映するからでる。次に兄弟で一方が善人で一方が悪人の場合がある。これはどういう訳かというと、前生の関係と、親の罪の原因とがある。これに就いて説明してみよう。

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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