兇党界

2019.09.15 Sunday 08:21
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     兇党界とは悪魔の世界であって、一名邪神界ともいう。この団体は常に正神と対抗し続けている。正神の方に八百万の神ある如く、邪神の方にも八百万ある。そうして正神は善を行わんとするに対し、邪神は悪を行わんとし常に相対峙している。丁度人間が心中に於て良心と邪念が対抗し闘争しているようなものである。元来人間には先天的神から与えられたる霊魂これを本守護神といい、後天的憑依せる霊魂これを副守護神という。そうして本守護神には常に正神界から霊線を通じて良心が伝流され、又、副守護神には邪神界から霊線によって邪念を伝流して来る。抑々万有の生成化育は相反するニ元素、即ち陰陽、明暗、火水等の摩擦と融和によるのである。この理によって人間と雖も善悪両面の活動によって力が発生し、それによって人間天賦の使命を遂行し得らるるのである。故にこの場合悪と雖もいわば必要悪である。何となれば本守護神は良心的本質によって善を思い善を行うに反し、副守護神は悪に属するもの、即ち体慾の本質を発揮するからである。体慾とは所有慾、優越慾、独占慾、名誉慾、贅沢慾等々の物欲である。彼のニーチェはこれを本能慾といった。したがってこの本能慾が或限界を越ゆる時罪悪を構成する。故にこの制禦こそ人間社会の秩序と安寧を保ち得る条件である。この理によって本能慾が人間の活動を発生させ、良心がそれを制限する事によって人間の幸福と栄えがある。社会の進歩があるのである。
     然るに今日まで夜の世界であった為、邪神の力が強かったという事は、正神の制禦が弱かったという意味になる。それが今日の如き不幸に満ちた人類社会の現出とはなったのである。然るに昼の世界になるに従って逆になる結果、善の力が主となり悪が従となる。悪が従となるという事は悪ではない事になる。何となれば、善の支配力の下に置かれるからである。
     

    category:霊界について | by:mistoshicomments(0) | -
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